子宝の相談時にほとんど毎回、基礎体温表を見せていただきます。
不妊専門の病院やクリニックに受診した際、初回に基礎体温表を見ていただくことはありますが、2回目以降は先生はあまり見ないようです。
それはなぜかというと、病院での治療と漢方での体質改善では基礎体温表をみる「目的」が違うからです。
病院・クリニックでは低温期と高温期に分かれているか、周期はどうかなどをざっとみてとりたて異常がないかを確認します。
漢方の場合、特に体温の波の形を詳しく分析し、体質と結び付けて考え、体の状態の変化によって波形も変わってゆくのを観察します。
例えばギザギザが多ければ気の巡りが良くないタイプ、高温期が短いのはエネルギー不足タイプ、などという具合に波形により体質を判別する情報となるのです。
それによって選ぶ漢方薬も変わってきます。また、体質改善がすすむにつれ基礎体温表がキレイになる方も多くいらっしゃいます。
N.Kさん、38歳 会社員(千葉県)
お二人目のお子さんをご希望していらっしゃいましたが、なかなか授からず、病院で検査したところ高温期に出るホルモン、プロゲステロンが少ないということ。また、基礎体温表をみると低温期が36.6度以上あり、高温期との差が小さく卵巣の力が不足しているような状態でした。
漢方と養生を始めると体調も良くなり、基礎体温表も下のように低温期、高温期ともに整い、特に低温期のギザギザが安定してきました。
Nさん、このペースで改善してゆきましょうね!