妊活は女性だけでなく夫婦二人で取り組むもの。二人の子どもを持つんだ、という意識づけのためにも、夫婦でトライしてほしいのがツボの温灸です。
女性の体には“妊娠三穴(にんしんさんけつ)”と呼ばれる、妊娠しやすい身体づくりに適したツボがあります。
妊娠三穴とは、おへその位置にある“神闕(しんけつ)”、おへその約5cm下にある“関元(かんげん)”、そして左右の股関節にある“気衝(きしょう)”のこと。この3カ所(気衝は左右なので4カ所)のツボに、炭に火をつけてセットした円筒状の温灸器を当ててあたためると、自律神経やホルモンを整え、子宮の血流がよくなります。何分かおいておくと、じんわりとあたたまってくるため、リラックス効果も抜群。30分を目安に当てるとよいでしょう。
また耳にも女性ホルモンをコントロールする働きのツボがあります。左右の耳の穴を覆うように15分程度、直接温灸器を当てると血行が促進され、疲労回復にもなります。冷えがひどかったり、寝つきが悪かったりという人にもおすすめです。
冷えをとるなら、首のうしろにある“大椎(だいつい)”やおへその真裏にある“命門(めいもん)”というツボもあたためるといいですね。首のうしろやおへその真裏は自分では刺激しにくいところなので、ご主人の出番。ぜひ手伝ってもらってください。その際軽いマッサージや指圧をしてもらうとさらに効果的ですね。
指を使ってぐいっとツボを押すなら、内くるぶしの上にある“三陰交(さんいんこう)”や、命門の両脇3cmぐらいのところにある“腎兪(じんゆ)”を使うとよいでしょう。ストレスの多い方には足の親指と人差し指の股のつけ根にある“太衝(たいしょう)”を押してみましょう。
ただし三陰交は、妊娠しているときは強い刺激を与えないほうがいいといわれるツボ。妊娠の兆候があるときには、刺激しすぎないよう気をつけましょうね。