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子宮内膜症と薬

 妊娠、出産を控えている成熟期の女性の10人に1人を苦しめている子宮内膜症。子宮内膜症は、生理のたびに進行していく病気なので閉経を迎えるまで完治が難しいと言われています。長く付き合っていかなければならない子宮内膜症の症状や進行を防ぐ薬はどのようなものがあるのでしょうか?今回は子宮内膜症の薬について紹介します。

子宮内膜症はどんな治療をするの?

子宮内膜症は慢性疾患と言える病気なので、症状の緩和や進行を防ぐことに重点を置いて治療していきます。治療は大きく分けて「薬物療法」と「手術療法」に分けられます。薬物療法からアプローチをはじめて、薬だけで症状が収まらない場合に手術療法を行うのが一般的です。症状によってはすぐに手術療法が必要な場合もあります。
治療法の選択は、年齢や進行度合い、症状、妊娠希望の有無など、患者のライフステージを考慮に入れて行ないます。信頼できる医師に相談して、適切な治療を納得した上で受けることがとても大切です。

子宮内膜症の薬物療法とは?

薬物療法には2種類あります。症状の軽い初期は、いわゆる痛み止めと言われる非ステロイド性抗炎症薬や漢方薬を服用して経過をみていく対症療法。症状が軽い、妊娠を希望している場合はこの治療を行ないます。対症療法の薬が効かずに疼痛などの症状が収まらない場合は、ホルモン剤を使ったホルモン療法(内分泌療法)へと切り替えていきます。薬物療法は子宮内膜症を一時的に緩和する治療で完治させる治療ではありません。医師に相談をして、できるだけ体に負担の少ない薬を選ぶとよいでしょう。

子宮内膜症のホルモン療法とは?副作用はあるの?

子宮内膜症は生理が来るたびに進行していきます。一時的にホルモンの状態を生理の来ない妊娠時や閉経時と同じ状態にして症状の悪化を抑えるのがホルモン療法です。排卵や生理を止めてしまうので、すぐに妊娠を希望している人には向かない治療ですが、一時的な症状の緩和に有効な治療法です。では「偽閉経療法」と「偽妊娠療法」とに分けて詳しくみていきましょう。

【偽閉経療法】
人工的に閉経状態を作り、排卵や生理を止めます。短期間で効果がでる強い薬を使って治療していきます。治療中は子宮内膜症による生理痛や病気の進行は止まりますが、治療を中止して生理が再開すると子宮内膜症が進行してしまいます。
■GnRHアゴニスト療法
 GnRH製剤を注射薬または点鼻薬を6ヶ月間投与します。閉経状態にするので、卵巣機能が低下して更年期障害のような症状(ホットフラッシュ、不眠、汗、鬱など)が出てきます。また、再発のために長期間使用すると骨粗しょう症になる率が高くなる可能性があります。
■ダナゾール療法
 男性ホルモン誘導体を4ヶ月間内服します。ステロイド剤なので血栓症に注意が必要です。また男性ホルモンに似た作用があるので、体重増加やニキビなどの副作用があります。

【偽妊娠療法】
 妊娠中と同じようなホルモン状態にして排卵や生理をコントロールします。偽閉経療法と比べて、副作用が少なく長期間の服用が可能で費用も安価になります。
■低用量ピル療法
排卵と子宮内膜の増殖を抑えるので、生理の量が減って生理痛が軽くなります。薬に含まれているホルモン量が少ないので、副作用が軽く長期間の服用が可能です。
■黄体ホルモン療法
 製剤の種類によっては、子宮内膜症病変に直接働きかける作用があると言われています。副作用として不正出血があるとされていますが、偽閉経療法のような更年期様の副作用は少ないです。

まとめ

子宮内膜症は、長く付き合っていかなければいけない病気だからこそ、治療の進め方や薬の選択を慎重に行う必要があります。自分のライフステージをしっかり見極めて、体に負担のない薬を選ぶようにしましょう。

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