風邪は外から入る「邪」の一つです。身体に入ってこようとする「邪」に対して人の身体では「気」で侵入を防いでいます。
また、冬は寒く風邪を引きやすい時期です。東洋医学では、冬は寒さから身を守るために生命力、気(エネルギー)をからだの奥に蓄えておく季節だと考えます。冬の寒さは夏よりも多くのエネルギーを使います。
そのため身体はエネルギーの流れを内向きにして無駄な消費を抑え「気」をため込もうとします。夏と同じように活発な生活を送っていると貯めるべきエネルギーが発散され、寒さに熱を奪われて「気」をどんどん消耗してしまいます。
そうすると守りが弱くなり「邪」が入りやすくなるということです。
また冬は、子宝にも深く関係する「腎」の臓器をいたわるべき時期でもあります。
養生としては、まずは睡眠です。他の季節よりも長めにとるのが良いでしょう。
そして、汗を沢山かくような運動はこの時期は控えて、ストレッチや軽いウォーキングで身体を温めましょう。
また冬の野菜は、根菜、小松菜、ネギなど身体の芯を温める作用があります。
蓄えの季節である冬の時期に「気」を十分にに補って一年を乗り切れる身体作りをしていきましょう!