Sさん 18歳 大学生(埼玉県寄居町)
ある日、不安そうなおももちでお母さんと一緒に相談にみえました。聞いてみると13歳に生理が始まり、その時から生理周期が23日前後と短く、経血が少量しか出ません。
最近基礎体温表をつけ始めたところ、低温期と高温期の差があまりないことに気づきさらに低温期には35度台と低く、異常な寒がりです。お医者様には受診し、ホルモン剤ももらったようですが太ってしまったのでご本人は飲みたくないと止めてしまいました。
どちらかというとお母さんの方が心配でたまらない、といったご様子で、なかば無理やり連れて来られたようです。
生活の様子をたずねると、お友達とのお付き合いが楽しいらしく、毎日のように帰ってくるのは24時前後で、寝るのは3時位になることもあります。さらに食生活では朝はコーヒーのみ、昼は学校の近くのファーストフード店で、夜はお酒と少々のおつまみ程度。極度の偏食で野菜はほとんど食べません。また冷たいものが好きでアイスやジュースをたくさんとります。
このような場合、生活様式からの影響もとても大きいため、生活改善を重点的にお話しました。
パン食は止め、朝は温かい味噌汁を、そして冷たいものを控え、寝る時間をできるだけ早くしていただきました。さらに漢方薬をおすすめしました。
1ヶ月経った時点で基礎体温表の体温が上がってきて、生理の経血があきらかに増えました。3ヶ月目には生理周期が28日になり体調も劇的に良くなりました。
実はお母さん、ご自身も赤ちゃんができにくくてSさんを授かるまでとても悩んだ経験があります。だから、もしSさんには自分と同じ苦しみをさせたくない、という思いもあったようです。
今は冷え症も改善し、28日周期できちんと生理がきています。ひとまず安心だけど、無理はほどほどにね、Sさん!