Ｎさん　２２歳　女性（小川町）

結婚１０か月。生理が始まって以来ずっと生理不順でした。現在結婚１０か月なのですが、このままの状態で赤ちゃんができるのかとても不安に感じ来局されました。

ご様子をうかがうと初潮が遅く、冷え、腰痛などがあり漢方でいう「腎虚」タイプでした。さらに基礎体温表をみるとギザギザのほぼ一相性（高温期があらわれない）で排卵が起きていないことが予想され、生理は不定期にあるのですがこれも無排卵の月経のようでした。

漢方は「腎」と「気」「血」を補うものを中心にして、食事や生活リズムにも注意していただくことに。１か月後には冷えがかなり改善し、基礎体温表に大きくはありませんが、波のような形があらわれるようになりました。

西洋医学ではあまり「養生」についての説明をしないため、お薬だけ飲んでいれば大丈夫、という意識が患者さんにあるようです。ですが漢方では「養生」はお薬を飲むことと同じくらい体質改善には重要なものと考えます。その点Ｎさんは養生もきちんと実行され、こちらがびっくりするほどでした。こうしたことも結果に大きく影響したのだと思います。

漢方を始めて２か月半ほどが経った頃、Ｎさんから電話があり私は「体調の変化でもあったかな？」などと思いながら受話器をとりました。するとＮさん「なんとなく妊娠検査でもしてみようと調べたら陽性が出たんです！」というではありませんか。思わぬ展開にＮさんもうれしさと驚きが一緒に来た、という感じでした。

仕事がんばりすぎないでくださいね、Ｎさん！