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【症例49】着床前診断

Mさん、40歳、女性(埼玉県深谷市)

ご来店時には結婚されて6年が経っていました。また、すでに人工受精、体外受精を受けておられ、1回妊娠されましたが流産されてしまいました。

この時点で病院の検査は特に問題なく、年齢的なことを気にされていました。

漢方を始めて2カ月ほど経った頃、再度体外受精にチャレンジし判定日には妊娠陽性が出たのです。

しかし8週までいったのですが、残念なことに流産してしまいました。

この後、詳細な染色体の検査をしたところ特殊な染色体異常が見つかりました。 このご夫婦の場合、正常な受精ができるのは3回に1回の確率であることがわかったのです。

妊娠できても正常な受精ではない場合、お腹の中で育ち続けることができないということです。

流産を繰り返すことは母体にとってもダメージがあるため、着床前診断を受けることにしました。 着床前診断は日本でも数か所の施設でしか受けられないことと、相当な費用がかかるためご夫婦もどうしようか迷ったそうです。

着床前診断
着床前診断についてはこちらをどうぞ

そして年齢を考慮すると、このような異常がなくとも妊娠の確率は下がり、流産の確率は上がってしまうため、とても難しい状況と言わざるを得ません。

また、正常な受精ができたとしても、その卵子の質が悪ければやはり分割や着床がうまく行かないので、元気の良い卵子を育てるため、そして内膜の環境を整えるために漢方を続けました。

そしてついに着床前診断で陰性が出たので移植できることに。

判定日にMさんから電話があり、結果は陽性! 正常に受精した受精卵が着床したのですから可能性が一気に広がりました。

でもMさんは嬉しさ半分、心配半分といったご様子。 そのお気持ちもよくわかります。

ただまだ手放しで安心できません。1週、1週育ち続けてくれるのを祈る毎日です。

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