鼻淵(鼻炎)

鼻淵(鼻炎)

鼻淵(鼻炎)

鼻淵とは、鼻閉・多量の鼻汁・嗅覚減退を主とする病症です。中医学では虚と実の2種類に分けられます。実症は感冒が長引いたことによる肺熱や邪熱のために起こることが多いです。虚症は肺の清粛機能に影響するために起こることが多いです。 現代医学の感冒や急性・慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎の一部にあたります。

 

漢方における原因

  1. 肺気虚による鼻淵
    風邪引きの繰り返しやその他慢性疾患により肺気を損傷し、肺気不足から治癒機能が低下して鼻淵になります。
  2. 脾気虚による鼻淵
    飲食不摂生や過労、過度な思い悩みなどにより胃腸機能が低下して気血生成が不足することで鼻が気血の栄養を充分に受けられなったり、濁陰が集まり鼻淵になります。
  3. ストレスなどの精神刺激によって、鼻淵が起こることもあります。
  4. 湿熱による鼻淵
    平素から甘い物や油っこい物を偏食していると体内に湿熱がこもりやすく、この湿熱が鼻に影響を及ぼすと鼻淵になります。

 

よく使う処方

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
・鼻淵丸(びえんがん)
・天津感冒片(てんしんかんぼうへん)

 

※適する漢方は一人ひとり異なります。上記症状でお悩みの方は升屋栄貫堂までご相談ください。