糖尿病
漢方では「消渇(しょうかつ)」といい、多飲・多食・多尿あるいは尿混濁などを主症状とする病症です。
漢方における原因
1.食生活の不摂生による発症
日常的に油っこく濃厚な物を過食していることで胃熱が形成され、消渇を発症します。
2.精神的刺激による発症
長期間にわたって気分が塞いだり強い精神的刺激を受けたりすると、気鬱・気滞状態に陥ります。この状態が進行して全身の津液を消耗すると、消渇を発症します。
3.老化と体質による発症
老化や先天的陰虚体質で滋潤・濡養作用が不足することで、消渇が発症します。
よく使う漢方
・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
・六味丸(ろくみがん)
・金匱腎気丸(きんきじんきがん)
食養生法
中医学では「多種類の食品摂取」「単一食品の過食禁忌」を重視します。“五味が五臓に入る”という考え方があり、五味とは【甘・酸・苦・辛・咸(塩辛い)】の五種類の味の食物をいいます。五味が五臓を養うという意味と、五味の過食が五臓を損なうという意味になります。五臓を養うには各味の食べ物=食物種類の多様性が必要であり、また単一味の食物(特に辛い、油っこいもの、アルコール類)の過食は臓器を損ないます。
※適する漢方は一人ひとり異なります。上記症状でお悩みの方は升屋栄貫堂までご相談ください。