疲労・倦怠
疲労とは疲れること、倦怠とは疲れて動きたくなくなるという自覚症状です。全身の無力感、局所のだるさ、両足の無力感、思考力低下、眼精疲労、視力低下、立つとふらふらする、手足の振戦など様々な表現があります。中医学では「虚労」という病症で、気・血・陰・陽の消耗により状態が決まり、その主体は五臓にあるとされています。
漢方における原因
- 過度の労働や偏食などの食生活の不摂生により倦怠を生じます。
- 過度の心身疲労により気血両虚に陥り、筋肉など全身の組織を正常に養えずに倦怠となります。慢性疾患や産後なども気血両虚の原因になります。
- 生ものや冷たい物、油っこい物、甘い物の過食など飲食の不摂生により胃腸機能が弱まると気の働きを害して倦怠を生じます。
- 先天的虚弱や老化により、元気が衰弱して倦怠を生じます。
よく使う処方
・帰脾湯(きひとう)
・温胆湯(うんたんとう)
・十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
※適する漢方は一人ひとり異なります。上記症状でお悩みの方は升屋栄貫堂までご相談ください。