男性不妊について
男性側の不妊の原因
妊娠するためには、ただ精子数と運動率が正常であれば良いのではなく、ひとつひとつの精子の「質」が良くなくてはいけません。最近は男性不妊の増加傾向にあり、男性も “妊娠させずらい身体”になっています。
男性不妊検査
■精巣上体精子採取法(MESA)
精液中の精子数は0でも精巣上体に精子が存在すれば採取して顕微授精が可能(多く採取できれば体外受精も可能)
■精巣精子採取法(TESE)
精子中の精子数は0でも精巣に精子が存在すれば採取して顕微授精が可能。
精子トラブル
男性側の精子にトラブルがあるのが「男性不妊」です。
■精索静脈瘤
精巣から出ている静脈に血液がとどこおり、こぶ状に膨らんでしまう症状。
■逆行性射精
精液が膀胱に射精されてしまう症状。
■精液減少症
1回の射精で出る精液が0.5cc以下の場合。(普通は3~6cc)
■乏精子症(精子減少症)
精子の数が少ない症状。(WHOの定義では、精子数が1ccあたり2000万以下の場合)
生殖補助技術と精子数の目安 | |
人工受精(AIH) | 1ccあたりの精子数1000万個以上 |
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体外受精(IVF-ET) | 1ccあたりの精子数500万個以上 |
顕微授精(ICSI) | 1個以上 |
■精子無力症
精子の動きが悪い症状(WHOによると、運動率50%以上が正常とされる)
■精子奇形症
奇形の精子が多い症状( WHOによると50%未満が正常とされる)
■無精子症
精液中に精子が存在しない症状。精子が造られていない場合と射精されるまでの過程で輸送されていない場合があります。精液中に精子が0でも精巣上体、精巣に存在すれば体外受精を行うことが出来ます。
■精子膿症
感染を起こしている。
■性交障害(ED:勃起不全)
十分な勃起を得られずきちんと性交が出来ない状態。心因性な場合と機能的な場合があります。男性不妊の約10%がEDであるといわれます。