トランス脂肪酸について
①植物性油脂(不飽和脂肪酸)に人工的・化学的に水素を添加し固まらせた硬化油脂
(マーガリン、ショートニング)
②ヘキサンなどの溶媒を使った植物性油脂
(市販の大豆油、コーン油、米油、ナタネ油、綿実油など)
③高温の植物性油脂を使って調理した食品
(揚げ物、フライ、天ぷら)
④植物性油脂を含み高温で調理された食品
(スナック菓子、冷凍食品など)
には、トランス脂肪酸が多く含まれていることがわかりました。
トランス脂肪酸は反すう動物の腸内細菌によってつくられ、反すう動物(牛、羊、馬、ヤギなど)の肉や乳脂肪中に含まれますが、それ以外の自然な状態では存在しない脂肪酸です。
細胞膜をつくるためには不飽和結合部で折れ曲がった天然に存在するシス型の構造が必要です。直線構造をしたトランス型では細胞膜は弱く、壊れやすくなります。
トランス脂肪酸の摂取量が多くなると、血管内皮、気道粘膜、消化管粘膜、皮膚などの細胞を含め体内の細胞機能が障害されて生物反応が正常に行えなくなり、アレルギー症状・神経系の症状・腸管の症状を悪化させ、病気を引き起こします。
それを防ぐには、
①圧縮絞りでつくった植物性油脂(グレープシード油、カノーラ油など)を使う
②ω3系の不飽和脂肪酸(αリノレン酸・・・エゴマあぶら、シソ油)を摂取する
③高温で加熱するときにはオリーブ油、ヤシ油、ラードを使う
ことです。